Before Introduction

GPSとQRコードの活⽤、使いやすい管理画⾯、コストのバランスが取れたfurariシステムの魅⼒!

導入前の課題や背景

デジタルスタンプラリーの導入を検討したきっかけは何ですか?
システム導入前に抱えていた具体的な課題や問題点を教えてください。

今回、ねりまのオススメ商品コレクション「ねりコレ」に選ばれた商品を販売している「ねりコレ店」に足を運んでもらい、店舗および商品の認知・購入につなげることを目的としてイベントを開催したいと考えていました。その中で「スタンプラリー」というゲーム性をもたせることで複数の店舗に足を運んでもらうきっかけになると思い企画をしました。

そのうえで現在のスマートフォン普及率の拡大に伴い、より多くの世代の人に参加してもらうためには、スマートフォンを活用した仕組みが有効ではないかと考えました。さらに、イベントの認知拡大や効果測定の難しさも課題でした。これまでのイベントでは、周知期間が短かったこともあり、参加者への情報伝達が十分に行き届かないことがありました。

イベント終了後の効果測定も難しく、どのエリアにどれだけの人が訪れたのかを把握するのも困難でしたが、デジタル化することで、参加者データの収集・分析が可能になり、次回以降のイベント改善につなげられると考えました。こうした課題を解決し、運営の負担軽減・参加者の拡大・イベント効果の可視化を実現するため、デジタルスタンプラリーの導入を検討しました。

選定理由

他社のシステムと比較して、特に魅力を感じた点は何ですか?
数あるシステムの中から、なぜfurariを選ばれたのか、その決め手を教えてください。

デジタルスタンプラリーを導入するにあたり、複数のシステムを比較しました。その中で、furariを選んだ主な理由は「柔軟な機能」「管理のしやすさ」「コストバランス」の3点です。

まず、GPSとQRコードの両方に対応している点が大きな決め手でした。以前、QRコード型のスタンプラリーを実施した際、店舗側がQRコードの提示を忘れる、または参加者が見つけられないという課題が発生し、回遊率が伸びませんでした。一方、furariではGPS機能を活用でき、参加者が特定エリアでアプリを操作するだけでスタンプが取得できるため、こうした問題が解決されると考えました。店舗ごとにQRコードとGPSの使い分けができる点も魅力的でした。

その他、費用対効果のバランスが良いことも選定の理由の一つです。他社のシステムでは、導入費用と追加機能のオプション料金とバランスが求めている内容と合わなかったのですが、furariは必要な機能が標準で含まれており、コスト面でも納得のいく内容でした。

furari(フラリ)スタンプラリー実施スマホ画面 ※アプリ版

導入プロセス

導入プロセスで予想外の困難や障害はありましたか?
導入にあたり、準備や設定で苦労された点があれば教えてください。

デジタルスタンプラリーの導入に際し、いくつかの予想外の課題や調整が必要な点がありました。まず、GPSの判定範囲の調整に苦労しました。最初は広めの範囲に設定していたのですが、意図しない場所でスタンプが取得できてしまう問題が発生しました。そこで、判定範囲を狭めたところ、逆に範囲が厳しすぎるという意見も出てきて、店内にいてもスタンプが取得できないという声があり、判定が厳しいことで参加者が諦めてしまうケースもあったので、その点は課題として適切な範囲の調整に試行錯誤しました。

特に、ビル内の店舗などではGPSの精度が安定せず、参加者の端末の種類や通信環境によって認識されにくいケースもあったため、この点は事前にしっかり確認する必要があると感じました。それでも、参加者からは楽しかったという声が多く、特にGPSタイプのスタンプラリーは手間が少なくてやりやすいという好評価をいただくこともできました。

また、店舗側との連携にも調整が必要でした。スタンプ取得の方法については、GPSの場合は「店舗付近でスタンプを取得できることから購入に繋がらない」、QRコードの場合ですと「ピーク時間にQRコードの設置場所等を聞かれても対応できない」等といった意見があがりましたが、さまざまな意見を考慮し、参加者・店舗の双方から見て負担が少ないと考えられるGPSの方式を採用することにしました。

After Introduction

SNSやプッシュ通知を活⽤し、イベントの認知拡⼤と回遊率の向上
につなげ、より多くの⼈が楽しめる仕組みを実現!

導入後の効果

furariを導入して、具体的にどのような効果や変化がありましたか?
参加者の反応やフィードバックで印象的なものがあれば教えてください。

まず、運営の負担が大幅に軽減されました。デジタルスタンプラリーを導入したことで、参加者の反応は全体的に良好でした。周知期間をしっかり確保できたこともあって、開始前からSNSや公式ラインでの告知がうまく機能し、570人ほどのアンケート回答のうち、130名がSNSを見て知ったと答えてくれました。

さらに、furariアプリの通知で今回のイベントを知り、参加した人も74名いて、もともとスタンプ集めが好きなユーザー層が積極的に参加してくれたのは大きな成果だと感じました。GPSタイプのスタンプラリーは手間が少なく、やりやすかったという声も多く、参加者の満足度も高かったです。GPS判定でのスタンプ取得となったことで、従来のQRコード方式だけに比べて操作の負担が軽減され、よりスムーズな参加体験を提供することができました。

また、参加者の年齢層が広がったことも効果として実感しています。以前は40〜50代の参加者が中心でしたが、デジタル化したことで20〜30代の若年層の参加が増加しました。スマートフォンを活用したシステムのため、SNSなどのオンライン告知との相性も良く、これまでリーチできなかった層にアプローチできたことは大きな変化でした。

さらに、回遊率の向上も実感しました。GPSを活用することで、参加者がチェックポイントをスムーズに巡れるようになり、特定のエリアに集中することなく、広範囲にわたって人の流れを作ることができました。また特典獲得の条件としてエリア数を指定しているため、複数エリアへの周遊も促し、全体の活性化につながりました。以前のイベントではなかなか見られなかった新しい層が参加してくれたことで、地域全体の活性化に対するポジティブな影響も実感できました。

主催者側としても、PUSH通知を活用できたことが大きなメリットでした。参加者に対してリアルタイムでリマインドを送ることができたため、イベントへの参加率向上に寄与したと感じています。アンケートの中でも、「紙のスタンプ帳を持ち歩かなくて済むので便利だった」といった意見が多く、デジタルならではの利便性を実感してもらえたようです。

全体として、furariの導入によって運営側の手間を減らしながら、参加者の利便性を向上させ、イベント自体の集客力を強化することができました。今後は、より参加者の動線を意識した設計を行い、さらに効果的なイベント運営を目指していきたいと考えています。

「ねりコレ認定店を巡るデジタルスタンプラリー」配布用チラシ

サポート体制

サポートを受ける中で、特に助かった点や印象に残った対応はありましたか?
弊社のサポート体制について、感じたことを教えてください。

furariのサポート体制は迅速かつ丁寧であり、導入準備や運用中において大変助かりました。全体的にすごくスムーズでした。特にマニュアルがわかりやすく、初めての導入でも迷うことが少なかったのが良かったです。

また、設定やテスト段階での対応も非常にスムーズで、実際の動作テストを行った際にも、GPSの範囲設定が適切でないことが判明しましたが、その場で調整方法を詳しく教えてもらい、すぐに対応できました。事前のシミュレーションをしっかり行えたことで、本番でのトラブルを最小限に抑えることができました。

イベント開催中のサポートでも、レスポンスの速さが特に印象に残りました。例えば、参加者から「スタンプが取得できない」といった問い合わせが入った際、すぐにシステムの状況を確認してもらい、適切な対応を指示してもらえたことで、問題を迅速に解決することができました。こうしたリアルタイムでの対応力の高さは、イベント運営において非常に重要であり、大きな安心感につながりました。

さらに、導入後のフィードバックや改善提案も積極的に行ってくれた点もとても良かったです。イベント終了後に「次回はこういった設定を工夫するとよりスムーズに運営できる」などの具体的な改善策を提案してもらえたことで、今後の活用の幅が広がりました。単なるシステム提供にとどまらず、運営側の視点に立ったサポートを提供してくれる点が非常に良かったです。

特典の「ねり丸&ねりこピンズ(ビギナー)」

今後の展望

今回のデジタルスタンプラリーの導入を、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
次回以降、さらに工夫したい点や新たなアイデアがあれば教えてください。

今回のデジタルスタンプラリーの導入を通じて、運営の負担軽減や参加者層の拡大、回遊率の向上といった多くのメリットを実感しました。今後も、さらに工夫を重ねながら継続的に活用していきたいと考えています。次回以降のイベントでは、より戦略的なチェックポイント選定を行いたいと考えています。

今回のスタンプラリーではチェックポイントを比較的広範囲に設定しましたが、データを分析した結果、一部のエリアに参加者が集中しやすい傾向が見られました。今後は、人の流れをより均等に分散させるために、チェックポイントの配置やスタンプ獲得の条件を工夫し、より効果的な回遊促進を図りたいと考えています。

その他には参加者の体験価値を向上させる仕組みも取り入れたいです。例えば、クイズ形式のスタンプ獲得や、ミッション達成型の仕組みを加えることで、より楽しみながら参加してもらえるようにしたいと考えています。単なるスタンプ収集ではなく、ゲーム性やストーリー性を持たせることで、リピーターの獲得や参加者の満足度向上につなげたいです。

さらに、イベントの告知方法も強化したいと考えています。今回はSNSを活用しましたが、より効果的なPRを行うために、インフルエンサーや地元メディアと連携するなど、新たなプロモーション施策も検討しています。若者層の参加をさらに増やすために、SNS連動を更に強化したいです。今回はLINEや公式SNSでの告知が効果的だったので、次回はInstagramやTwitterでも積極的に情報発信して、若い世代にもっとアプローチできるようにしたいと考えています。

また、furariのPUSH通知機能をより積極的に活用し、イベント期間中のリマインド通知を送ることで、途中離脱を防ぐ工夫も取り入れたいです。併せて景品の設定についても見直しを考えています。今回のイベントでは、景品が早い段階でなくなってしまうほど人気だったので、次はもう少し在庫を増やすか、参加回数に応じた段階的な特典を設けて、参加者のモチベーションを最後まで維持できるようにしたいですね。

データの活用についても、次回はより詳細な分析を行い、参加者の動向を把握したうえで施策を最適化していきたいと考えています。特に、どのエリアのスタンプが多く押されたか、どの時間帯に参加者が集中したかといったデータを活用し、次回のイベント設計に反映させることで、さらに効果的な運営を目指します。全体として、今回の導入で得た知見を活かしながら、より魅力的で効果的なデジタルスタンプラリーの運営を実現し、地域活性化にもつなげていきたいと考えています。

ねりま観光センタースタッフの皆様