Before Introduction

紙の持ち歩きが不要!飲食店でも負担なく利用できるデジタルスタンプラリーで、手軽に参加できる仕組みを採用!

導入前の課題や背景

デジタルスタンプラリーの導入を検討したきっかけは何ですか?
システム導入前に抱えていた具体的な課題や問題点を教えてください。

スタンプラリーの企画を考えていく中で「紙のスタンプラリーは持ち歩くのが面倒で、利用者が途中でやめてしまうことが多い」という課題がありました。実際に、紙のスタンプを押すために冊子を持ち歩くことは手間であり、特に飲食店での利用を考えたときに、管理が煩雑になるという問題もありました。

そもそもスタンプラリーをやるかどうかの判断も、「デジタル化が進んだからこそ、スタンプラリー事業に取り組もう」という発想でした。紙のスタンプラリーを実施するという選択肢自体が最初からなく、「もしやるならデジタルで」という強い意向がありました。特にラーメン店を対象としたスタンプラリーの場合、食事の場面で紙のスタンプカードを取り出すことは利用者にとって煩わしく、また店舗側にとっても対応が手間になる可能性がありました。

そのため、デジタルで手軽にスタンプを集められるシステムが求められていたのです。こうした背景から、紙のスタンプラリーではなく、デジタルスタンプラリーを活用することで、参加者にとっても店舗にとっても負担が少なく、より多くの人に楽しんでもらえる形を目指しました。

選定理由

他社のシステムと比較して、特に魅力を感じた点は何ですか?
数あるシステムの中から、なぜfurariを選ばれたのか、その決め手を教えてください。

デジタルスタンプラリーのシステムを選定する際には、いくつかの候補を検討しました。他社のシステムも比較しましたが、最終的にfurariを選んだ決め手となったのは、以前に観光施設を対象としたスタンプラリーで利用した実績があったこと、そしてシステムの使いやすさと費用面でのバランスの良さでした。

実際に、最初の導入時に「どのシステムを使うか」という議論はありました。しかし、過去にfurariを使用した経験があり、機能や管理画面の使い勝手を理解していたため、新たなシステムを一から学ぶ手間が省けるという利点がありました。

furariは最寄りの犬山市(愛知県)など、近隣地域の自治体でも導入されているアプリなので「実績がある」「信頼できる」という安心感があり、近隣地域でスタンプラリーに参加しているアプリユーザーに各務原市の取り組みを知ってもらい、来訪につながる可能性がある点も、furariならではのメリットだと感じました。

機能面では、必要なスペックを満たしていたことに加え、費用面のバランスが良いという点も選定の大きなポイントになりました。いくつかのシステムと比較した結果、furariの価格設定が最も納得できるものであり、コストパフォーマンスの面で優れていると判断しました。実際に利用してみると、やはり期待通りの使いやすさがあり、furari導入の選択は間違っていなかったと感じています。

furari(フラリ)スタンプラリー実施スマホ画面 ※アプリ版

導入プロセス

導入プロセスで予想外の困難や障害はありましたか?
導入にあたり、準備や設定で苦労された点があれば教えてください。

furariのデジタルスタンプラリーを導入するにあたり、準備や設定の面でいくつかの課題がありました。特に初年度は、すべてが初めての試みだったため、手探りで進める場面も多かったです。システムの設定作業に関しては、furariへ初期設定を依頼したことで、作業負担が大きく軽減することができました。

最初の段階では、設定作業がどの程度の負担になるのか分からず不安もありましたが、専門の設定代行を依頼したことで、スムーズに準備を進めることができました。これは、導入時の大きな安心材料になりました。

一方で、大変だったのはラーメン店への参加交渉でした。ラーメンスタンプラリーは各務原市としても初めての試みだったため、まずは市内のラーメン提供店をリストアップするところから始まりました。最初に約80店舗をピックアップし、全店舗に向けて案内を郵送し、その後、特に人気のある店舗や核となる店舗には、直接足を運んで参加のお願いをしました。

ラーメン店の方々は非常に忙しく、仕込みや営業の合間を縫って話をする必要があったので、交渉のタイミングや時間帯の調整には苦労しました。ただ、一度話を聞いてもらえれば、多くの店舗がスタンプラリーに興味を示し、前向きに受け入れてくれたのは救いでした。

こうして、システム面のサポートと、地道な店舗交渉の両輪で準備を進め、無事にスタンプラリーを開始することができました。初めての挑戦だったこともあり、試行錯誤の連続でしたが、結果として良い形でスタートを切ることができたと感じています。

After Introduction

アプリの使いやすさが好評!マップと連動したナビ機能で、迷うことなくラーメン店を巡れる利便性を評価!

導入後の効果

furariを導入して、具体的にどのような効果や変化がありましたか?
参加者の反応やフィードバックで印象的なものがあれば教えてください。

ラーメンスタンプラリーをスタートさせて、まず、参加者の反応として「今まで行ったことのない店舗に行くきっかけになった」という声を多くいただいたことが嬉しかったです。これは、スタンプラリーの大きな目的の一つでもあったため、期待通りの効果が得られたと感じています。

また、ラーメン店の方々からも「新規のお客さんが増えた」という声が寄せられ、集客施策としても成功したと言えます。アプリの使い勝手に関しては、「直感的に操作できるので迷うことがなかった」という意見が多く、特にマップ機能と連動している点が好評でした。スタンプラリーのスポットをアプリ上で確認し、そのままナビ機能を使って店舗に向かえるため、「店舗を探す手間がなく、スムーズに巡れる」という利便性が好評でした。

ただし、一部の参加者からは「アプリをダウンロードするのが手間だ」という声もありましたが、1回ダウンロードすれば良いということでご理解いただいおります。また、管理画面で閲覧ができるデータ分析ではリアルタイムでの参加者データが取得でき、年代別・性別の傾向や、どの店舗が人気なのかといった情報をすぐに把握できたことは、今後の観光施策にも役立つ重要なポイントとなりました。

特に、ラーメンの好みが店舗ごとに大きく異なり、特定のエリアで人気のジャンルが分かるなど、マーケティングデータとしても有益な結果を得ることができました。そして意外だったのは参加者層の広がりです。当初は、いわゆるラーメン好きの男性が中心になると想定していましたが、実際には若い女性の参加も多く、「ラーメンが好きな層は想像以上に幅広い」という新たな発見がありました。

こうしたデータをもとに、今後のプロモーション戦略を考えるうえでも、デジタルスタンプラリーの導入は大きな意味を持ったと感じています。furariを活用したことで観光施策としての効果だけでなく、店舗側の集客やマーケティングにも役立つ貴重なデータを得ることができ、今後の展開にもつなげられる成果を上げることができました。

「かかみがはら拉麺街道巡りデジタルスタンプラリー2024」掲示用ポスター

サポート体制

サポートを受ける中で、特に助かった点や印象に残った対応はありましたか?
弊社のサポート体制について、感じたことを教えてください。

furariのサポートの手厚さは大きな助けとなりました。特に、私自身がデジタルツールの設定や運用に慣れていなかったため、「本当に自分にできるのか?」という不安がありましたが、furariの担当者が細かい部分までしっかりフォローしてくれたことで、安心して進めることができました。

導入時には「初期設定代行」のオプションを利用したことで、初期設定の手間を大幅に削減することができました。このおかげで、システム面での準備よりも、ラーメン店への参加交渉やプロモーションの方に注力することができ、運営側としては非常に助かりました。

また、運用が始まった後も、何か分からないことがあれば、すぐに相談できる環境が整っていました。特に、担当者の方には何度も電話で質問をさせてもらいましたが、その都度、細かく丁寧に対応していただき、非常に心強かったです。こちらからの細かい要望にも迅速に対応してもらえたため、安心して運用を続けることができました。furariのサポートの良さは、「初心者でも問題なく運用できるように設計されていること」にあると感じました。

デジタルスタンプラリーは、単にシステムを導入するだけではなく、実際に運営側がしっかりと使いこなせるかどうかが成功の鍵になります。その点で、furariのサポート体制は非常に手厚く、「分からないことがあっても、すぐに解決できる」という安心感がありました。結果的に「初めての試みでも問題なく運用できた」という自信につながり、次回以降の展開を考える上でも、furariのサポート力が大きな支えになったと感じています。

各務原市観光交流課の皆様

今後の展望

今回のデジタルスタンプラリーの導入を、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
次回以降、さらに工夫したい点や新たなアイデアがあれば教えてください。

今回のラーメンスタンプラリーを通じて、多くの成果と新たな発見がありました。それを踏まえ、今後は「ラーメン以外のジャンルでもスタンプラリーを活用できるのでは?」という声が上がっています。実際、参加者や市役所内の関係者、さらには地元の事業者からも「別のテーマでのスタンプラリーも面白そう」という意見をいただいており、今後の可能性を広げる大きなヒントになりました。

また、furariのシステムは他の部署だけではなく近隣の自治体からも注目されており、「どうやって運用しているのか?」という問い合わせを受けることも増えています。そのため、他部署事業での活用や近隣地域での導入によって各務原市と近隣地域それぞれの地域活性化になればと思いますので、情報共有やfurariの紹介は進めていきたいと考えています。

さらに、次回以降のスタンプラリーでは「ゲーム性を加えること」が一つの課題だと感じています。ラーメンスタンプラリーは大変好評でしたが、スタンプを集めるだけだと途中で飽きてしまう人も出てくる可能性があります。例えば、位置情報を活用したゲーム要素を取り入れることで、参加者が楽しみながら巡れる仕掛けを作れるのではないかと考えています。

実際に、ポケモンGOやドラクエウォークのような位置情報を活用したゲームが人気を集めていることを考えると、スタンプラリーにも同様の仕組みを組み込むことで、より魅力的なイベントにできるかもしれません。

また、スタンプラリー終了後の「プレゼント応募の仕組み」に関しても改善したいと考えています。現在は、当選者には紙の無料券を郵送する形を取っていますが、これをデジタルチケットにすることで、郵送の手間やコストを削減し、よりスマートに運用できるのではないかと考えています。furariのシステムでも特典の付与や利用履歴の管理が可能なので、こうした機能を活用し、より効率的な運営を目指したいです。

今後も、furariのシステムを活かしながら、新たなスタンプラリーの形を模索していきたいと考えています。ラーメン以外にも、市内の観光スポットや地元特産品をテーマにした企画など、さまざまなアイデアを試しながら、さらに多くの人に楽しんでもらえるイベントを作っていきたいです。

岐阜テレビによる取材対応の様子