Before Introduction

多数の自治体導入実績とサポート体制が決め手となり、初めてのデジタル導入でも安心して採用!

導入前の課題や背景

デジタルスタンプラリーの導入を検討したきっかけは何ですか?
システム導入前に抱えていた具体的な課題や問題点を教えてください。

私たちはもともと紙のスタンプラリーを運営していましたが、年々その運営に関する課題が大きくなっていました。まず、スタンプ自体の管理が非常に手間になっていました。木製のスタンプを毎年用意していましたが、スタンプ自体を店舗が紛失したり、インクが足りなくなったり、場合によってはゴム部分が劣化してしまうなど、毎回何かしらトラブルが発生していました。

また、参加者が押したスタンプを集計する作業も膨大で、240店舗分のスタンプカードを回収した後、1枚1枚確認をし、集計するだけで何週間もかかってしまう状況でした。加えて、参加者から「自分が投票したはずの店舗に記録がない」といった問い合わせも多く、手書きで記録していたため、誤りや勘違いが生じることがありました。

さらに、紙ベースだと個人情報の管理が大変で、紛失や第三者による閲覧のリスクも常に抱えていました。特に応募用紙がどこかに紛れ込んでしまうと、その方の応募自体が無効になってしまうため、応募用紙の管理には本当に神経を使っていました。応募するためには「3店舗のスタンプを集めること」が条件でしたが、実際には参加者の多くが特定のお気に入りの店舗ばかりを訪れてしまい、本来の目的である地域全体の活性化につながりにくいという課題もありました。

もちろん紙のスタンプラリーにはメリットはあります。店舗の方々と参加者との間に自然と会話が生まれ、地域ならではの温かい交流が生まれていたのです。しかし、最も大きな問題は運営側の負担でした。手作業による集計、データ入力、応募管理など、膨大な時間と労力が必要で、ボランティアで運営している私たちにとっては大きな負担になっていました。

こうした中で「デジタルで管理できる方法はないか?」と模索していたところ、furariのデジタルスタンプラリーの存在を知り、「これなら課題を解決できるのでは」と興味を持ちました。もちろん、導入にあたっては不安もありました。特に、高齢の参加者がスマートフォンを使いこなせるのか、また何度も来店してスタンプを集めていた常連客の行動が制限されてしまうのではないか、という懸念がありました。

さらに、一部の店舗からは「これならうちは参加できない」といった声も上がりました。しかし、紙での運営を続けることによる負担の大きさを考えると、ここで思い切ってデジタルに移行した方が良いと考えた、紙からデジタルへ移行することを決めました。

選定理由

他社のシステムと比較して、特に魅力を感じた点は何ですか?
数あるシステムの中から、なぜfurariを選ばれたのか、その決め手を教えてください。

furariを選んだ理由は、運営の手間を大幅に削減できること、そして個人情報の管理がより確実に行えることでした。紙のスタンプラリーでは、手作業での集計や管理に多くの時間と労力がかかり、誤入力や個人情報の取り扱いにも細心の注意が必要でした。furariでは、これらの作業がデジタル化され、自動でデータが集計されるため、運営側の負担を大幅に軽減できると感じました。

また、紙のスタンプカードの印刷や配布のコストが不要になることで、運営費用を削減できる点も大きなメリットでした。他社のデジタルスタンプラリーのシステムも検討しましたが、furariは特に導入のしやすさや、自治体などの導入事例も多く、質問や相談の問い合わせに対する返事も迅速だったため、安心して導入できると判断しました。

furari(フラリ)スタンプラリー実施スマホ画面 ※アプリ版

導入プロセス

導入プロセスで予想外の困難や障害はありましたか?
導入にあたり、準備や設定で苦労された点があれば教えてください。

furariの導入にあたって、準備や設定の面でいくつかの課題がありました。まず、これまで紙のスタンプラリーに慣れていたため、参加店舗にデジタルへ移行することへの周知することが必要でした。QRコードを活用する仕組みについて、参加店舗や利用者へどのようにわかりやすく伝えるかが重要でした。各店舗ごとに異なる業態があるため、QRコードの設置場所についても工夫が求められました。

例えば、飲食店であればメニューに印刷する方法、小売店ではレジ周辺にポスターを設置する方法など、各店舗に合わせた形で案内を行いました。また、従業員の方々にも新しい仕組みを理解してもらう必要があり、参加者がスタンプを押す際の対応について事前に説明を行いました。

さらに、GPS機能を活用する仕様についても、調整が必要でした。特に、大型商業施設内の店舗では、GPSの電波状況によって位置情報が正確に取得できないケースがありました。そのため、実際に現場でテストを行い、適切なQRコードの配置場所を決めるなどの工夫を重ねました。

その他、デジタルスタンプラリーに初めて参加する方々のサポートも重要な課題でした。スマートフォンの操作に慣れていない方に向けて、シンプルな案内を作成し、スタッフがサポートできる体制を整えました。一部の年配の利用者からは「紙のほうがよかった」という声もありましたが、繰り返し説明することで、次第に受け入れられるようになっていきました。これらの準備や調整が最初は大変でしたが、現在では多くの参加者や店舗がデジタルスタンプラリーを受け入れてもらえています。

After Introduction

紙からデジタルへ移⾏後、数週間の集計作業が数⽇に短縮、運営の
負担とコストを劇的に削減!

導入後の効果

furariを導入して、具体的にどのような効果や変化がありましたか?
参加者の反応やフィードバックで印象的なものがあれば教えてください。

furariを導入してから、私たちの運営は大きく変わりました。まず、紙の管理が不要になったことで、スタンプカードの印刷や配布、回収といった作業がなくなり、大幅に負担が軽減されました。データ集計が自動化されたことで、応募データの入力や確認作業にこれまで2〜3週間掛かっていた時間も数日で終われるようなったので、劇的に作業時間が削減されました。

これはボランティアで集まっている団体のため、自由な時間を確保しにくい中での作業としては本当に助かっています。その他に、事務所内に各店舗で回収された応募用紙が段ボールに山積みとなっていたのもデジタル化にしたことで段ボールもなくなり、今の時代、個人情報の扱いに気を付ける必要があるので、紛失といった心配もなくなりました。

参加店舗からの反応が良かったのは、データの透明性と管理のしやすさです。当実行委員会で用意をしたマイページ機能にfurariの集計データを連携させるように活用させてもらったことで、各店舗が自店舗の応募状況をリアルタイムで把握できるように工夫することができました。そのおかげでこれまでのように運営側に問い合わせる必要がなくなりました。

また、参加者側も、自分の応募履歴をfurariアプリの中ですぐに確認できるようになっているので、「投票したのに記録がない」といったトラブルが激減しました。さらに、アプリの活用により、参加者の利便性も上がりました。スマートフォン一つで簡単に参加できることから、より多くの人が気軽にスタンプラリーに参加してもらえるようになりました。

結果として、新規参加者の増加や、リピーターの定着につながっています。おかげさまで房総いいねスタンプラリーはより効率的でスムーズな運営を行うことができるようになり、参加者や店舗からも好感触な反応を多数いただけるようになりました。

それから管理画面についてはとても使いやすく、レポートも見やすいものとなっているので、大変満足しております。大変熱心な参加店(チェックポイント)様は、リアルタイムでスタンプ取得数やレポートを見たいという方もいらっしゃるので、自店舗のみの閲覧権限で管理画面が見られるようになるとより活性化すると思いました。

地域の店舗だけでなく企業や活動家とのコラボレーションで地域を盛り上げる

サポート体制

サポートを受ける中で、特に助かった点や印象に残った対応はありましたか?
弊社のサポート体制について、感じたことを教えてください。

furariのサポート体制には本当に助けられましたね。特に導入したばかりの時は分からないことも多く、「これどうしよう?」と思ったときにすぐに問い合わせできる環境が整っていたのは、大きな安心感につながりました。運営側としても、何か問題が発生したときにすぐ相談できる体制があるのは心強かったです。担当者の方も、単に質問に答えるだけでなく、私たちの状況を理解しながら対応してくれたのが印象的でした。

例えば、導入初期には「この設定で問題ないか?」「どこを調整すればいいか?」といった細かい部分でも相談に乗ってもらい、具体的な改善策を提案してもらえることが多かったです。特に、1年目や2年目は問い合わせの回数も多かったのですが、対応が迅速で、「一度確認してみますね」といったスムーズなやり取りができました。

全体として、furariのサポート体制には満足しています。導入初期の不安を取り除いてくれただけでなく、現在も問い合わせにしっかり対応してもらえているので、「困ったら相談できる」という安心感があります。このサポートのおかげで、デジタルスタンプラリーの運営に集中できています。

参加店舗の店頭にて「のぼり旗」を設置してイベントを告知

今後の展望

今回のデジタルスタンプラリーの導入を、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
次回以降、さらに工夫したい点や新たなアイデアがあれば教えてください。

furariを活用したデジタルスタンプラリーは、今後もさらにエリアを広げていきたいと考えています。現在参加している店舗だけでなく、新しい店舗にも加わってもらえるように働きかけていきたいですね。特に、スタンプラリーの対象となる店舗が少ない地域では、もう少し参加店を増やせるように取り組んでいきたいと思っています。

また、furariのシステム自体にも、より便利な機能が加わればいいなと感じています。私たちとしては、まずは今の形をしっかりと運営しながら、少しずつ改善を加えていきたいと考えています。デジタルの仕組みをうまく活用することで、より多くの人に「房総いいねスタンプラリー」の取り組みを知ってもらい、参加してもらえるようになれば嬉しいですね。

毎年、交流会を行い参加店同⼠の繋がりを深める