Before Introduction
駅の混雑を防ぐため、QRコード⽅式からGPS活⽤のスタンプラリ
ーへ移⾏し、利便性向上と快適さを実現!
導入前の課題や背景
デジタルスタンプラリーの導入を検討したきっかけは何ですか?
システム導入前に抱えていた具体的な課題や問題点を教えてください。
かんとうみんてつスタンプラリーは、最初からデジタルで実施されていました。初期のデジタルスタンプラリーは、駅にQRコードを設置し、それを利用者が読み取る方式でしたが、駅構内で人が立ち止まってQRコードを読み取ることによって混雑が生じることがありました。そのため、駅でのQRコードの設置が課題になっていました。
また、以前利用していたデジタルスタンプラリーのシステムは、ブラウザベースのもので、安全性の確保など鉄道事業者特有の制約条件を回避したり、新しい機能を追加するたびに調整するための時間や開発コストがかかり、運営側にとっても負担が大きかったのです。こうした背景から、「より使いやすく、鉄道事業者のニーズに合ったデジタルスタンプラリー」を求める声が高まり、新たなシステムへの移行を検討するようになりました。
選定理由
他社のシステムと比較して、特に魅力を感じた点は何ですか?
数あるシステムの中から、なぜfurariを選ばれたのか、その決め手を教えてください。
これまでのデジタルスタンプラリーの課題を解決し、より使いやすいシステムを求めていました。その中でfurariを選んだ大きな理由は、「鉄道会社のスタンプラリー運営に適した機能が揃っていること」と「柔軟なカスタマイズ対応が可能だったこと」です。
従来のシステムはブラウザベースで、参加者が毎回URLを開く必要がありましたが、furariはアプリとして利用できるため、参加者の利便性が向上しました。また、QRコードの読み取りではなく、GPSを活用してスタンプを取得できるため、駅での混雑を避けることができる点も魅力的でした。
さらに、システムのカスタマイズ性も決め手のひとつでした。かんとうみんてつスタンプラリーでは、ただスタンプを集めるだけでなく、参加者が鉄道沿線を楽しみながら周遊できる仕掛けを求めていました。そのため、スタンプ設定駅周辺のおすすめスポットを紹介するなどミッション設定の追加といった要望に対応できることが重要でしたが、furariはそうした細かいカスタマイズにも柔軟に対応できました。
また、運営側の視点では、管理画面の使いやすさも大きなポイントでした。furariの管理画面は直感的に操作できるため、各鉄道会社の情報を事務局にて設定を変更でき、リアルタイムで状況を把握できる点が評価されました。こうした理由から、furariの導入を決定しました。

導入プロセス
導入プロセスで予想外の困難や障害はありましたか?
導入にあたり、準備や設定で苦労された点があれば教えてください。
スムーズな準備を進めるために、事務局内でしっかりとした計画を立てました。特に、各鉄道会社ごとに異なる要件をまとめ、それをシステムに反映する作業は重要なポイントでした。まず、参加する鉄道会社ごとにスタンプの設置場所やルールを整理しました。
furariのシステムは柔軟にカスタマイズできるため、各社ごとの違いを考慮しながら設定を調整しました。これまでのQRコード方式からGPS方式へ移行するため、駅構内での最適な計測ポイントを決める作業も慎重に行いました。システム面では、かんとうみんてつスタンプラリーとfurariが密に連携を取りながら準備を進めました。管理画面の操作方法を習得し、鉄道会社ごとに適切な運用ができるよう調整し、これにより、運営側がリアルタイムでデータを管理しやすくなり、より円滑なスタンプラリー運営が可能になりました。
また、参加者にとって使いやすい仕組みにするため、事前にテスト運用を行い、不具合がないかを細かく確認しながら、GPSの精度や動作の安定性について、実際に駅を巡りながら検証を重ねました。その結果、想定外のエラーが起こる場所がいくつか見つかり、事前に修正を行うことができました。
さらに、参加者への告知方法にも力を入れました。デジタルスタンプラリーは、紙のスタンプラリーとは異なり、事前にアプリのインストールや登録が必要です。そのため、ポスターや鉄道会社のエリアごとにパンフレットを作成し、スムーズに参加できるような工夫をしました。こうした準備を経て、furariのデジタルスタンプラリーを本格的に導入することができました。準備には細かい調整が必要でしたが、furariのサポートもあり、スムーズに移行できたと感じています。
After Introduction
リアルタイムでデータ集計ができるようになり、参加者の動向を可
視化し、より効果的となったイベント運営!
導入後の効果
furariを導入して、具体的にどのような効果や変化がありましたか?
参加者の反応やフィードバックで印象的なものがあれば教えてください。
furariを導入したことで、まず参加者の利便性が大きく向上しました。GPS機能を活用することで、参加者が特定の駅に到着するだけでスタンプを取得できるようになりました。これにより、駅構内での混雑を防ぎながら、よりスムーズな参加が可能になりました。
運営側としても、リアルタイムでのデータ集計が可能になり、参加者の動向を可視化できるようになった点は大きなメリットです。たとえば、どの駅でのスタンプ取得が多いのか、どのエリアの回遊率が高いのかといったデータをすぐに確認できるため、今後のイベント企画にも役立つ情報が得られるようになりました。
また、スタンプラリーの運営コストの削減にもつながりました。これまでのシステムでは、QRコードの印刷や設置作業に手間がかかっていましたが、GPS方式に切り替えたことで、こうした作業が不要になり、準備の負担が軽減されました。さらに、アプリ内でのPUSH通知機能による情報発信が可能になったことで、参加者に対する案内やキャンペーン情報の提供もスムーズに行えるようになりました。
一方で、新しいシステムへの移行に伴い、参加者への認知を広げるための工夫が必要でした。特に、GPSでのスタンプ取得方法を分かりやすく説明することが求められました。そのため、各鉄道会社の協力の下、駅などに案内ポスターを設置したり、アプリの操作方法を記載したパンフレットを配布したりすることで、スムーズに利用してもらえる環境を整えました。
このようなことから、furariの導入により、参加者の利便性向上、運営の効率化、コスト削減といった多くのメリットを得ることができましたので、今後は、さらに多くの人に参加してもらえるような施策を取り入れながら、スタンプラリーをより魅力的なイベントにしていきたいと考えています。

サポート体制
サポートを受ける中で、特に助かった点や印象に残った対応はありましたか?
弊社のサポート体制について、感じたことを教えてください。
furariのサポート体制については、非常に柔軟で対応が早いと感じています。特に「こういう条件でできるか?」という相談に対して、単に「できる」「できない」で終わらせるのではなく、「こういう方法なら可能です」と代替案を提案してくれる点が助かっています。
また、システムの仕様上、本来なら制約がある部分でも、工夫次第で対応できることが多く、我々の要望に対して前向きに検討してくれる姿勢を感じています。特に、間に入ってくれている広告代理店さんとの連携もスムーズで、furari側の対応スピードも速いため、我々もすぐに判断を下しやすいというメリットがあります。実際に運用していく中で、「こういうことができたらもっと便利になる」という要望が出ることがありますが、その都度、furariの担当者の方々が具体的な提案をしてくれるので、課題解決がスムーズに進んでいます。
例えば、新しい機能の追加や、特定のスタンプラリー向けのカスタマイズについても、できる限りの対応をしてもらえている印象です。また、サポートのレスポンスが非常に速いため、問題が発生した際もすぐに解決策を提示してもらえます。この迅速な対応力のおかげで、運営側としても安心してサービスを利用できています。全体として、furariのサポート体制はとても心強く、今後も引き続きお願いしたいと感じています。

今後の展望
今回のデジタルスタンプラリーの導入を、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
次回以降、さらに工夫したい点や新たなアイデアがあれば教えてください。
今後の展望として、デジタルスタンプラリーのさらなる活用を視野に入れています。例えば国内にとどまらず、海外も交えた企画も検討しており、海外への観光客向けの施策も検討中です。国内においても、イベント会場をチェックポイントにする企画や、期間限定の特別スタンプを活用した施策を検討中です。
例えば、特定のイベント期間中に取得できるオリジナルスタンプや、達成者限定の特典として壁紙やフォトフレームを提供するなど、新しい形の参加体験を提供したいと考えています。さらに、日本民営鉄道協会公式キャラクター「ミーカちゃん」を活用したプロモーションも強化していきたいと考えています。現在はチラシやポスターに登場する程度ですが、今後は「ミーカちゃん」をメインにした企画や、スタンプラリーとの連動を強化し、より幅広い層に楽しんでもらえる工夫を進めたいです。
その他、鉄道の日のイベントや、各地の鉄道会社との連携をさらに深め、デジタルスタンプラリーを通じて鉄道の魅力をより多くの人に伝えていきたいです。
