Before Introduction

紙のスタンプ設置や管理の⼿間を解消!デジタル化で銭湯巡りを快
適にし、運営負担を⼤幅に削減する仕組みを採⽤!

導入前の課題や背景

デジタルスタンプラリーの導入を検討したきっかけは何ですか?
システム導入前に抱えていた具体的な課題や問題点を教えてください。

台東区浴場組合では、毎年東京都の助成金を活用しながら紙のスタンプラリーを実施してきました。しかし、紙のスタンプラリーにはいくつかの大きな課題がありました。特に大変だったのが、アンケートの集計作業です。

初めのうちはそれほど多くのアンケートが集まるわけではなかったのですが、回を重ねるごとに参加者が増え、最終的には1,000名以上のアンケートを集計しなければならなくなりました。紙のスタンプラリーでは、参加者にアンケートを書いてもらい、それを手作業でエクセルに入力する必要がありました。この作業が膨大で時間も労力もかかるため、運営側の負担が非常に大きくなっていました。

その他に参加者が用紙を持ち歩く必要がある中で、途中で用紙を紛失してしまったり、用紙の在庫が切れてしまったりすることも問題でした。せっかくスタンプラリーに参加しようとしても、用紙が足りずに断念するケースもあり、機会損失が発生していました。こうした問題点を解決し、より効率的に運営するために、デジタルスタンプラリーの導入を検討しました。

選定理由

他社のシステムと比較して、特に魅力を感じた点は何ですか?
数あるシステムの中から、なぜfurariを選ばれたのか、その決め手を教えてください。

デジタルスタンプラリーの導入を決めた際、私たちは特に他のシステムと比較することなく、furariを選びました。その理由は、過去に台東区の東京商工会議所や法人会、青年会議所(JC)などの青年四団体がfurariを活用した実績があり、その際の評判が良かったと聞いていたからです。

以前の事例では、スタンプラリーの運営だけでなく、アンケートの集計機能やGPSを活用したシステムの使い勝手などについての情報も教えてもらっておりまして、それを聞いたうえで「これはうちのスタンプラリーにも活用できる」と感じ、特に他のシステムを検討することなくfurariの導入を決めました。

また、紙のスタンプラリーで問題となっていたアンケートの手入力作業を削減できる点も大きな決め手でした。furariならば、参加者がデジタルでアンケートを回答し、それがリアルタイムで集計されるため、運営側の負担が大きく軽減されます。

加えて、GPS機能を活用できる点も魅力でした。これまでの紙のスタンプラリーでは、参加者がどの浴場を訪れたかを確認する手間が発生していましたが、デジタルであれば正確な位置情報を記録できるため、不正を防ぐことができます。結果的に、スムーズに導入・運用することができ、選択は間違っていなかったと感じています。

furari(フラリ)スタンプラリー実施スマホ画面 ※アプリ版

導入プロセス

導入プロセスで予想外の困難や障害はありましたか?
導入にあたり、準備や設定で苦労された点があれば教えてください。

準備を進めていく中で想定外の問題がいくつか発生しました。大変だったのはシステムの動作イメージを掴むことでした。スマホ上でどのように画面が遷移し、利用者がどのようにスタンプを集めていくのか、自分の頭の中でイメージを作りながら進める必要がありました。実際に手を動かして試してみることで理解できたものの、最初の段階では少し戸惑いがありました。

また、浴場のスタッフ向けの説明も、ある程度の苦労がありました。基本的には一度説明すれば理解してもらえるのですが、年配のスタッフの中には操作に慣れない方もおり、アプリ内で行う特典交換の操作を省略してしまうケースが見られました。その結果、本来アンケートを回答した人だけが景品をもらえるはずのところ、手続きが抜け落ちてしまう事例が発生しました。

このあたりのオペレーションの徹底については、今後さらに工夫していく必要があると感じました。全体として、furariのシステム自体は使いやすく、管理画面の設定も比較的スムーズに進めることができましたが、運用の細かい部分で調整が必要な場面がありました。次回のスタンプラリーでは、よりスムーズに運営できるように、事前の準備をさらに強化していきたいと思います。

After Introduction

デジタル化で運営がスムーズに!用紙不足の心配がなくなり、いつ
でも参加できる環境を整備し機会損失を防止!

導入後の効果

furariを導入して、具体的にどのような効果や変化がありましたか?
参加者の反応やフィードバックで印象的なものがあれば教えてください。

furariを導入したことで、スタンプラリーの運営が格段にスムーズになりました。紙のスタンプラリーのときに課題だった「用紙の不足」や「アンケートの手作業による集計」がなくなり、参加者も運営側も負担が軽減されたと実感しています。

特に大きな変化は、「いつでも参加できる環境が整ったこと」です。紙のスタンプラリーでは、参加希望者がいても用紙が足りなくなってしまうことがありました。しかし、デジタルならばアプリをダウンロードすればすぐに参加できるため、「スタンプラリーに参加したかったのにできなかった」という機会損失を無くすことができました。これは利用者からも好評なお声を多くいただきました。

また、集計作業の効率化も大きかったです。これまで紙のアンケートを1枚ずつ確認し、Excelに入力するという作業が発生していましたが、furariではデータがリアルタイムで集計されるため、運営側の負担が大幅に軽減されました。

さらに、参加者のコメントも一覧で確認できるため、手作業では見落としがちだった細かい意見もすぐに把握できるようになりました。参加者の反応についても、概ね好評でした。特に、普段からスマートフォンを活用している方々にとっては、直感的に操作できるため、紙のスタンプラリーよりも便利に感じてもらえたようです。

一方で、銭湯という特性上、年配の方の参加も多く、スマホの操作に慣れていない方の中には「デジタルでの参加が難しい」と感じる方もいました。そうした方々に対しては、スタッフがサポートしながらアプリのダウンロードを手伝ったり、使い方を説明することで、できるだけ多くの方に参加してもらえるよう工夫しました。デジタル化により、スタンプラリーの利便性が向上しただけでなく、運営側の負担が軽減されるようになったと実感しています。

町内の掲示板に掲示したポスター

サポート体制

サポートを受ける中で、特に助かった点や印象に残った対応はありましたか?
弊社のサポート体制について、感じたことを教えてください。

furariを導入して感じたのは導入前の段階で提供してもらったアプリの操作イメージの動画が非常に分かりやすく、システムの流れをイメージするのに役立ちました。実際に自分で触ってみる前に、全体の流れを視覚的に把握できたことで、スムーズに準備を進めることができました。

また、アプリのダウンロードや初回の操作でつまずいてしまうと、せっかくのスタンプラリーも楽しめなくなってしまいますが、参加者が迷わず利用できるような操作性やマニュアルのわかり易さがあったことで、初参加の方でも安心して取り組めたと感じています。スタンプラリーが始まってからも、大きなトラブルが発生することなく、安定してシステムが稼働していました。そのため、運営側としても不安なく対応できたのはありがたかったです。

もちろん、細かい調整や確認事項はありましたが、問い合わせなどの相談についてもサポートがしっかりしていたため、特に困ることなく運営を進めることができました。全体を通して、furariのサポート体制は非常に頼りになり、スムーズな運用の大きな支えとなりました。次回以降の開催でも、安心して活用できると感じています。

特典の台東銭湯オリジナルトートバッグとタオル

今後の展望

今回のデジタルスタンプラリーの導入を、今後どのように活用していきたいとお考えですか?
次回以降、さらに工夫したい点や新たなアイデアがあれば教えてください。

今回のデジタルスタンプラリーを実施してみて、多くの参加者に楽しんでもらえたと感じています。その一方で、「もっと工夫できる点があるのでは?」という課題も見えてきました。今後は、より多くの人に参加してもらえるよう、仕組みの改善や新しいアイデアを取り入れていきたいと考えています。

今回のスタンプラリーでは「一つの浴場に二回訪れるとスタンプがもらえる」という新しい仕組みを追加してもらいましたが、こうした柔軟な仕組みを活用することで、より多様なスタンプラリーを企画できるのではないかと思っています。

また、景品獲得のハードル設定についても、慎重に検討したいと考えています。条件を厳しくし過ぎると参加者が増えにくくなりますし、逆に簡単すぎると景品がすぐになくなってしまう可能性があります。このバランスを適切に調整しながら、参加者にとっても運営側にとっても、無理のないスタンプラリーの仕組みを作っていきたいです。今回の経験を活かして、次回利用する際はさらに魅力的なイベントにしていきたいと思います。

下町情緒を感じられる銭湯